バンコク 移住

これを見ればすぐにタイ移住が出来る バンコクへ出張も駐在も完全網羅 リタイアメント編

タイは年間4千万人近くの外国人観光客が訪れる世界でも有数の観光立国です。南国独特のゆっくりとした時間の流れや仏教国である寺院などの神秘的な美しさ、そしてコバルトブルーに輝く海の美しさなどがタイに訪れた人たちを魅了します。同時にタイは世界でも数少ないリタイアした外国人を受け入れる制度があり、その基準もそれほど厳しくないため世界中から仕事をリタイアした後に快適な暮らし求めてタイにやってきます。しかし、外国で暮らすには一定のルールがありそのルールに反した場合はその国で暮らすことができなくなります。また、タイで暮らすことが可能であっても旅行で訪れた時のような快適さが無く帰国する人たちもいます。これから仕事をリタイアした後にタイへの移住を考えている方もいると思いますが、どのようにすれば移住いてタイで快適な暮らしをすることができるのでしょうか。

こちらの記事の執筆に当たりまして、タイバンコクの不動産会社スックリビングさんにご協力を頂き、記事の執筆のお手伝いを頂きました。

東南アジア諸国のリタイアした外国人の受け入れ制度

 

世界の国では44ヵ国にリタイアメントビザ制度があり、東南アジアでは5ヵ国がこの制度を設けています。タイのリタイアメントビザの制度は後程詳しくご説明しますので、他の国のリタイアメントビザ制度を簡単にご説明致します。

 

フィリピン

年金を受給していない50歳以上:預託金 20,000US$(約2,100,000円)

年金住している50歳以上:預託金 10,000US$(約1,050,000円)

手数料年間 360US$(約38,000円)

就労可能

 

マレーシア

50歳以上:マレーシアの金融機関に150,000 リンギット(約3,900,000円)以上定期預金する。マレーシア国外で月収10,000リンギット(約260,000円)以上ある

50歳以下:マレーシアの金融機関に300,000 リンギット(約7,800,000円)以上定期預金する。マレーシア国外で月収10,000リンギット(約260,000円)以上ある

ビザ申請には保証人が必要

最長10年延長可能

 

インドネシア

55歳以上

月の収入(年金含む)1,500US$以上(約160,000円)

メイドを一人以上雇用

指定のエリアに35,000US$(約3,700,000円)以上の宿泊施設購入または家賃500US$(約53,000円)以上の家を借りる

 

カンボジア

55歳以上

2018年に制定された制度でまだ詳しい情報はありませんが現状は年齢制限のみです

 

このように比較しますとインドネシアやフィリピンが比較的条件が緩く、日本人の海外移住先として一番人気のあるマレーシアは条件が厳しいです。しかし、インドネシアは宗教上の制約や日本人が少ないため日本の食品などが手に入りにくい、フィリピンは治安の問題があり一概にリタイアメントビザの条件だけで移住に適した国とはいえません。移住したらその国に暮らすことになりますので、ビザの条件だけではなくインフラや治安、日本の商品が手に入りやすいか等を考慮して快適に生活できる国を選ぶ必要があるのではないでしょうか。

※ビザの制度は頻繁に変更になります。現在のビザ制度は各国の在日大使館等で確認してください。

 

タイのリタイアメントビザ制度

 

タイには他の国と同様に各種の外国人滞在ビザ制度がありその種類は就労、留学、結婚そしてリタイアメントなどです。ここではタイのリタイアメントビザの概要についてご説明致します。

 

タイのリタイアメントビザは在日タイ大使館またはタイ国内の入国管理局で申請ができます。

それぞれ申請に必要な書類や申請方法が異なります。

申し込み場所:在日タイ大使館及び領事館

1.ビザの種類:OAビザ

  • 申し込み資格:50歳以上でタイ国内において就労を目的としない(就労禁止)。
  • 金融証明書

①タイの商業銀行の口座に預金残高が800,000タイバーツ(約2,800,000円)以上ある。

②年金の収入が月額65,000タイバーツ(約228,000円)以上、または年間の年金収入が800,000タイバーツ(約2,800,000円)以上ある。

③タイの商業銀行の預金残高と年金収入の合計が800,000タイバーツ以上ある。

  • 必要書類

①ビザ申請書:原本とコピー2部

②パスポート:原本と押印面コピー3部(有効期限1年6ヵ月以上で査証欄の余白が2ページ以上)

③顔写真(縦4.5cm∔横3.5cm)4枚

④航空券または予約確認書原本とコピー2部

⑤英文履歴書(公館仕様)原本とコピー2部

⑦犯罪履歴証明(外務省認証):原本を各都府県警察本部で旅券・写真・戸籍謄本・住民票・記入済査証申請用紙・本申請要領持参のうえ本人申請)開封厳禁

⑧国立・公立病院発行の英文健康診断書原本とコピー2部

※1.上記の書類は、日本語の場合は英訳して公証人役場で認証を受ける。書類の有効期限は3カ月以内

2.ビザ有効期限:90日のビザ発給後1年有効

2.2019年11月よりタイ国内の病院に通院および入院の際通院費年間40,000タイバーツ(約140,000円)入院費400,000タイバーツ(約1,400,000円)以上を保障する医療保険に加入することが義務付けられました。また、2020年12月にはビザの有無に関係なく外国人のタイ入国者は100,000US$(約1千50万円)以上の医療保険への加入を義務付けています。日本の海外旅行傷害保険で対応できるのかは不明ですのでタイ大使館に確認が必要です。

 

  • 申請費用:22,000円

 

ビザの種類 OXビザ

OAビザと同様ですが有効期限が5年で2回更新が可能で最大10年

金融証明書:タイの商業銀行に預金残高3,000,000タイバーツ(約1千50万円)もしくは預金残高1,800,000タイバーツ(約6,300,000円)と収入証明年間1,200,000タイバーツ(約4,200,000円)以上の収入合計が必要

在日タイ大使館及びタイの入国管理局で取得ができます。

 

※注意:タイのビザはその種類を問わず海外に出国するとその時点で失効します。これを防ぐためにリエントリーパーミットの制度があり取得しておけば海外に出国してもビザは失効しません。1回飲みと複数回のタイプがありますので、取得しておくと便利です。尚、出国時の空港でも申請が可能です。

 

リタイアメントビザを申請する場合日本とタイでは申請方法や必要書類が異なりタイ入国後に入国管理局で申請する方が簡単です。また、取得した時の医療保険の有無の条件はビザ更新の際も継続されます。タイ入国後はビザ申請する場合は時間の余裕はありませんので、日本にいる時にスケジュールを決めて上手に取得しましょう。

 

タイランドエリート

タイ政府観光庁の国家プログラムで、タイランドエリートの会員になることで年齢に関係なく長期滞在ビザが取得できるシステム。滞在期間は5年~20年で入会金は500,000タイバーツ(約1,750,000円)~2,000,000タイバーツ(約7,000,000円)でタイ国内でも無料のリムジンサービスや無料でゴルフができるなどさまざまな特典があります。

 

タイ移住前の準備

 

移住環境の確認

タイに移住をする前に余裕があれば暫く滞在してその環境の中で生活できるのかを確認すれば移住を失敗するリスクが減ります。タイといってもバンコクとその他の都市では環境が日本以上に異なります。バンコクは比較的日本語が通じて日本の製品が手に入りやすく日本食のレストランも多いですが、人が多いためのんびりとした環境ではありません。一方チェンマイやパタヤなどはのんびりと暮らすことはできますが、交通の不便さや日本語が通じにくく日本食レストランや日本の製品も少ないのでどのような環境なら暮らしていけるのか見極めるのが重要です。また、タイにも季節があり日本のように四季ではなく暑季と雨季、乾季で一年中暑い訳ではなく特にチェンマイなどのタイ北部は乾季には冷え込み暑季の日中はバンコク以上の暑さになるなど寒暖の差が激しいエリアです。これらの条件を踏まえてどのエリアが最適なのか現地を確認して判断すれば移住後に失敗することが少なくなります。

 

パスポートの取得及び有効期限確認

パスポートが無ければ日本から出国することができません。パスポートを保持していない方は出国までに十分余裕をもってパスポートを取得する必要があります。パスポートの有効期限が少ない場合は出国前に新しいパスポートを取得しましょう。(タイでリタイアメントビザを取得するには現行では有効期限が6カ月以上、査証欄余白部分が1ページ以上あるものとされています)

 

各種契約の解除と売却

タイに移住後も引き落としされ続けていたということが無いように解約手続きを忘れないようにチェックリストを作り確認

駐車場・電気・ガス・水道、テレビ受信料金(ケーブルテレビ)、携帯電話、各種会員料金等。

また、自宅や車などの資産がある場合にも売却するかの判断が必要です。特に自宅の売却となると時間がかかるのと、早めに売却できたとしても出国までどこに住むのかなどの調整が必要です。

 

住民票の転出届

住民票がそのままの状態ですとタイに移住した後でも住民税が発生する他、国民健康保険にも加入しなければならず余分な出費が発生しますので海外転出届けを出せばそれらの費用負担がなくなります。

※海外への転出届は出国日2週間前から受付が可能で、新しい住所が決まっていなくても記入するのは滞在国と都市のみです。また、銀行やカード会社、郵便局など郵便物が送られてくるところには住所の変更届を出しましょう。但し、海外には送ることができませんので国内の協力者の住所に送ることになります。

あわせて、出国前に確定申告を済ませておけば出国後に確定申告のために帰国する必要がなくなります。

 

年金関連の手続き

日本にいる間にタイの居住先が決まっていれば予め手続きはできますが、タイに移住後でも可能です。加入している年金組織によって連絡先が違いますので確認のうえ手続きを済ませましょう。

変更内容は住所と振込先銀行になりますが、海外に在住していてもこれまでの銀行やタイの銀行への送金が可能です。また、海外に移住した場合は住民税の控除がなくなりますが、所得税の基礎控除が受けられなくなりますので若干税率は高くなります。

 

歯の治療を済ませる

タイで病気や怪我の治療をする時は海外保険に加入していれば利用することができますが、また、タイの医療保険でも契約にオプションを付けませんと歯の治療は対象外になります。タイで虫歯の治療をして義歯を作ったりしますとローカルの歯医者でも30,000タイバーツ(約105,000円)位の費用になり、日本人の通訳が居る大きな病院ですとさらに高額になります。日本の歯医者は治療が終わるまで時間がかかりますので余裕をもって治療を終わらせましょう。

 

海外保険の加入

タイは日本と比べて医療費が高額で、その金額も病院によって異なります。万が一病気や怪我で入院や治療が必要になった時には日本人の通訳が付く病院がありますが、治療費は他の病院と比べて非常に高額です。クレジットカードの中には付帯条件として治療費を賄える場合がありますので、海外保険に入る必要があるか検討しましょう。

 

国際免許の取得

車やオートバイの免許をお持ちの方は出国前に国際運転免許を取得しておけば、タイで免許の切り替えができます。また、帰国した時に日本の運転免許が失効していてもタイで国際免許を取得すれば日本の運転免許に切り替えができます。

 

デビットカードの作成とカード・銀行口座の整理

タイに移住後の当座の資金は現金を持ち込むことも可能ですが、安全を考えるならデビットカードを作り現地のATMを使ってお金をおろすことができます。キャッシュカードも利用ができますが、デビットカードは即座に引き落としになりますので日本の銀行の残高の確認が可能です。また、インターネットで日本の銀行の残高確認のためインターネットバンキングが利用できる銀行では申し込みますと便利です。

また、クレジットカードや銀行口座を複数お持ちの方が多いと思いますが、使用しないカードや銀行口座は解約しましょう。海外で多くのカードを持ち歩くのはセキュリティの面で不安があります。

 

送金方法の検討

 

タイで生活する資金は多くの方が日本のご自身の口座を利用するのではないでしょうか。日本の銀行口座のお金をタイで使用するには一時帰国した時に現金を持ち込み市中の両替商で換金するのが換金は良いですが、そのためだけに帰国したのでは渡航費用がばかになりません。次にデビットカードを利用する方が多いですが手数料が高額です。海外の企業で手数料が低額で済む送金システムがありますので、渡航前に検討しましょう。

 

荷物の送付

タイに移住する場合に当座の荷物はハンドキャリーで持っていくだけですが、残りの荷物は送付する必要があります。その場合電化製品はパソコンなどを除けば電圧が違いますので処分する必要がありますが、現地で手に入りにくいものは持っていくようにしましょう。タイで居住する所が決まっていれば日本から荷物を送ることができます。送付方法は航空便と船便があり、航空便の方が早く到着しますが料金は割高です。申し込みは郵便局や宅配便の窓口でできます。

 

航空券購入

出国日が決定したらタイまでの航空券を購入しますがインターネット、旅行代理店、航空会社の窓口などで購入することができます。タイまではキャリアの航空会社または格安運賃のLCCが運航していますが、キャリア航空会社は比較的運航時間が正確、搭乗便のキャンセル変更に応じやすい、荷物の持ち込み基準が緩い(20㎏)、座席がゆったりしている、機内のエンターテイメントが充実しているので退屈しないなどのメリットがありますが、その分航空運賃が高くなります。また、格安航空運賃のLCCは運航時間に遅延が多い、キャンセルや搭乗便の変更ができない、荷物の持ち込み基準が厳しい(重量オーバーは追加料金がとられる、荷物を預ける場合は有料)、機内サービスが有料でエンターテインメントがほとんどないなどキャリア航空会社と比べてのデメリットはありますが、その分運賃は安くなります。移住の場合は荷物もかなり多くなりますのでどちらを選択するかはメリットとデメリットをよく比較した方がよさそうです。

日本からタイにはキャリア航空会社はバンコクの空港へ早朝・夕方着になります(一部のLCCは夜間到着もあります)。バンコクや周辺に宿泊する場合は夜までには宿泊先に着けますが、プーケットやチェンマイなどトランジットをする場合は、遅延等を考えてバンコクの空港に到着から3時間後くらいの便を予約したいので、早朝着にすればお昼過ぎには宿泊先に到着できます。

 

予防接種

海外に移住する時に済ませておきたいのが予防接種ではないでしょうか。何を摂取するかは滞在する国によって違いますが、タイではA型肝炎・B型肝炎・破傷風・狂犬病などです。各種複数回の摂取になりますのでスケジュールの確認は最寄りの医療機関で出来ます。また、タイの病院でも予防接種を受けることができますが、病院によって費用やスケジュールが異なりますので直接病院に確認する必要があります。

 

宿泊先の予約

現地で住居が決まってない場合は、決まるまではホテルなどに宿泊することになりますが、出国日が決まったら早めに予約すれば割引などで安く泊まることができますので早めに予約しましょう。タイのホテルでは基本的にチェックインは14時以降になりますが、早朝便で到着した場合などはアーリーチェックインが無料の場合がありますので予約する際にチェックしましょう。

 

携帯電話のシムロック解除

日本の携帯電話の多くはシムロックされて他の通信会社のシムカードを差し込んでも通信できないようになっています。その場合シムロックを解除してシムフリーにすればタイで新しいシムカードを購入して通信できるようになります。もちろん日本で使用していた電話番号は使えなくなりますので。必要な方には電話番号が決まったら連絡しましょう。

 

現金の持ち出しの申告と両替

移住する時には多額の現金を持ち出す場合があるかも知れません。その場合には日本とタイで申告する必要があります。

  • 日本から出国

100万円を超える現金を持ち出す場合には申告が必要です。空港では手荷物チェックが終わりパスポートコントロールの手前に税関の窓口がありますのでそこで申告ができます。

  • タイ入国後

パスポートコントロールを通過して手荷物を受け取った後に外へ出る所に税関の窓口があります45万タイバーツ(約160万円)を超える金額の持ち込みや持ち出しには申告が必要です。

 

住居の選定

 

1.住居の確保

住居の確保はすぐにでもしておきたいですが、すでに移住前に決まっていれば問題ありませんが、まだ決まっていない場合は銀行口座季節やビザ申請の必要もありますのでできる限り早く決めましょう。

2.タイの住居

タイは都市部とその他によっても異なりますが日本と同じ様にマンションや一戸建てなど様々な賃貸住宅があります。

①コンドミニアム:日本ではマンションと呼ばれますが、タイでは分譲されたマンションをコンドミニアムと呼びます。部屋ごとにオーナーがいて直接レンタルするスタイルで、駐在員などはコンドミニアムに住む場合が多いです。

メリット:大規模な建物が多く必要な家具やプール、ジムなどの施設が整っている。また、コンビニを併設したところもあり快適な生活ができる。

デメリット:クーラーや冷蔵庫などオーナーの持ち物が故障した場合直接オーナーに修理や買い替えの連絡が煩雑。

貸主がTM30を理解してないと申請をご自身でやらなければいけない場合があります。

②アパートメント:比較的中規模や小規模の建物が多く、オーナーが一人です。小規模のアパートメントはタイ人が多く暮らしますが、設備の整った外国人向けのアパートメントもあります。

メリット:オーナーが一人ですので備品が故障した時に連絡が取りやすい。

デメリット:電気代の請求がアパートメント経由で来る場合が多く高額な請求になることがある。

 

この他にもタウンハウスや一軒家を借りる事もできます。タウンハウスは2~3階建てが多く部屋数も多いですが一軒家同様ご自身で探す必要がありタイ語ができないと難しいかもしれません。

 

3.住居の探し方

インターネットやご自身で現地を見て探すことができますが、限られた時間の中ではかなりの労力を費やします。堅実な方法としてはバンコクなどには日系の不動産会社がたくさんあります。これまでも、駐在員や就職でタイに暮らす人たちの仲介行って来ましたので条件を相談すれば希望に合った物件を紹介してもらえます。仲介料が無料の不動産会社もありますので、住居探しの手間が省けます。

 

機内で配られる出入国カード

タイに入国する前に機内で出入国カード(TM6)が配られます。入国欄に必要事項を記入してパスポートコントロールでパスポートと一緒に提出し、入国審査を受けた後に半券の出国カードを受け取りますが、このカードを無くすと出国前に再発行をしなければならない場合がありますのでホッチキスでパスポートに留めましょう。

 

このように、移住する前にはいろいろな手続きや整理しなければならないことがあります。その日のうちに終わる場合もあれば時間がかかる場合もあります。出国まで仕事を持っている方は少ない時間の中で全て行うのも大変ですが、忘れてしまうと日本に連絡をする必要や一時帰国をしなければならない場合もあります。また、手続きが早すぎてもその後の日本での生活に支障が出る事もあります。少なくても出国までは半年くらいの時間の余裕をもって、チェックリストを作り一つずつ確認しましょう。

 

タイ到着後

税関への申告

バンコクの空港に到着後パスポートコントロールを過ぎて手荷物を受け取った後に税関(Customs)があります。申告するものが何もない場合はそのまま通過することができますが前述の45万タイバーツ(160万円ほど)以上のお金を持ち込む場合は申告の必要がありますので税関の事務所で外貨申告書(Foreign Currency Declaration Form)を作成します。外貨申告書はご自身で氏名・国籍・搭乗便・パスポート番号・職業・誕生日・金額等を記入して申請後にカードを受け取ります。この申請書は出国の際に多額のお金を持ち出すときに必要な場合がありますのでTM6と同様に無くさないように保管しましょう。

 

外貨両替

空港内にはたくさんの外貨両替所がありますので税関を出た後に日本円からタイの貨幣に両替します。デビットカードを使って銀行のATMでキャッシングもできますが、手数料が高いのでなるべく現金を両替した方がお得です。

 

シムカードの購入

日本でシムフリーにした携帯電話をお持ちの方は空港でシムカードを購入すればすぐに電話が使えるようになります。空港には通信会社のカウンターがありますのでそこで購入することができます。

シムカードを購入した時に、これからタイで生活をすると販売員に英語で伝えれば適切なシムカードをアドバイスしてもらえます。利用を始めたら通信会社やコンビニで携帯電話に必要な金額をチャージするだけです。

※タイの大手通信会社

AIS:タイ最大手の通信会社でタイ全土をほぼカバーしています。4G+回線のエリアが殆どです。

TRUE:タイで第二位の通信会社でAIS同様にほぼタイ全土をカバーして5Gが使えるエリアがAISよりは広いのが特徴です。

DTAC:タイ全土をカバーしているものの5Gの回線がほとんどないためバンコクなどの都市部においてはAISやTRUEなどと比較すると通信速度に差が出ています。

 

銀行口座開設

タイで生活するには銀行口座は必須でいつまでも日本から持ち込んだ現金や両替したタイの貨幣を持っているのも危険ですし、ビザの申請にはタイの銀行口座が必要です。タイにも日本と同様に多くの商業銀行があり、日本語で対応できる窓口を備えた銀行もあります。

タイの主な商業銀行

バンコク銀行、サイアムコマーシャル銀行、カシコン銀行、クルンシイ銀行などの本店や日本人が多く暮らす地域の支店には日本語対応の窓口があります。

口座開設方法

銀行により必要書類が異なりますが、パスポート、タイの電話番号などですがバンコク銀行の本店では日本大使館発行の戸籍証明または日本の運転免許証証明があれば口座が開設できることになっていますが、各銀行の本支店によって条件が異なりますので確認が必要です。

 

在留届の申請

タイで住民票の代わりに移住証明するのが在留届で外国に3カ月以上滞在する場合には申請が義務付けられています。日本で海外転出届を出した時点で住所がなくなっていますので忘れずに提出しましょう。提出方法は在タイ日本大使館窓口や郵送、インターネットなどで受付けます。

 

ビザの取得

タイで銀行口座開設や在留届、住居の契約等が完了したら次に行うのがビザ申請です。

ビザの種類 Oビザ

1.申請書類

  • 申請書:入国管理局またはインターネットでダウンロードが可能
  • パスポート:顔写真と入国スタンプのページ及びTM6(出国カード)原本とコピー
  • 銀行通帳(提出が必要な場合):申請当日に銀行で残高証明を発行。100タイバーツ(約350円)
  • 賃貸契約書
  • 家主のIDカードと住居登録書(タビアンバーン)のコピー
  • 写真:4×6㎝2枚

2.申請費用:1,900タイバーツ(約6,650円)

3.申請場所:タイに入国後入国管理局 タイで居住する県の入国管理局で申請します。

(例)パタヤがあるチョンブリ県に居住する場合はバンコクなどの入国管理局では申請できません。

申し込み資格と金融証明書の条件はO=Aビザと同様ですが、金融証明書は現金のタイへの現金持ち込み証明書(タイの税関発行)またはタイの銀行への送金証明書(タイで預金口座を持つ銀行で発行)が必要です。

年金の収入証明が必要な場合は年金証書など金額が記入された書類を持参のうえ在タイ日本大使館での証明書が必要。

 

※タイ入国はビザなしで可能ですが入国後15日を過ぎると申請ができなくなります。

2021年3月現在タイ国内の入国管理局でビザ申請の場合は前述の医療保険通院40,000、入院400,000タイバーツ以上保障の医療保険の加入義務はありません。

 

運転免許証の取得

日本で運転免許証をお持ちの方は、国際免許を取得して有効期限(1年)以内であればタイの運転免許証に切り替えができます。

・申請方法

必要書類:パスポート及び顔写真、入国スタンプ、ビザのページのコピー、在留証明書、日本の免許書英文翻訳(日本大使館発行)、国際免許証及びコピー、健康診断書(当日最寄りのクリニックで)以上を用意して各地区の陸運局で申請します。

すぐに運転免許を取得する必要は無いですが、生活が落ち着いた段階で国際免許の有効期限内で切り替えをしましょう。

 

居住の条件

 

タイ国内でのビザ申請は前述の通りですが他にも居住するために必要な申請があります。

 

居住の申告

1.TM30:タイに入国した外国人は24時間以内に貸主が居住を入国管理局に申告しなければなりません。ホテルのライセンスを取得している宿泊先であればオンラインで申告できますが、分譲のコンドミニアムを借りた場合には貸主が申告してくれるのか、契約した不動産会社等に確認しましょう。申告してない場合には罰金対象となり本来は貸主が罰金を支払いますが、法律を理解していない貸主が多く借主が申告に行き罰金を支払ったケースがたくさんありました。入国ごとに申告は必要ですが24時間以内は無理がありますので数日間は遅れても罰金対象にならない場合が多いです。

2.90日レポート

外国人の居住確認のために入国から90日ごとに入国管理局にレポートを提出します。提出方法は入国管理局の窓口、郵送、インターネットで可能です。一度出国して再入国しますとその日がスタートになります。

3.ビザ更新

ビザ更新期限の1カ月前より申請が可能で有効期限が過ぎると更新ができません。

申請場所:管轄の入国管理局

必要書類

  • ビザ申請書
  • パスポート原本と顔写真・入国・ビザ欄のコピー1部
  • TM6の原本及びコピー1部
  • 写真:6㎝×4㎝申請書に貼り付ける
  • 預金通帳及び残高証明書 当日発行 (必要に応じて)

ビザ申請から3か月間は預金残高または預金残高と年金収入の合計が800,000タイバーツ(約2,800,000円)以下にならない、以降7カ月は400,000タイバーツ(約1,400,000円)以下にならない、ビザ有効期限から2か月前には800,000タイバーツ以上が必要。OAビザも同様。

  • 在タイ日本大使館発行の年金収入証明書 (必要に応じて)
  • 医療保険証書(O-Aビザのみ)

申請料:1,900タイバーツ(約6,650円)

 

※ビザの有効期限が過ぎた場合:オーバーステイとなり罰金が発生します。1日500タイバーツ(約1,750円)で最大20,000タイバーツ(約70,000円)と紹介されている場合ありますが、この罰金は出国時や入国管理局に自ら申し出た場合は出頭した扱いになり、警察の検問などでオーバーステイが発覚した場合は現行犯扱いとなりさらに重い罰金やや禁固刑などが科せられる場合があります。また、オーバーステイした場合はタイ国内でビザ更新ができませんので国外に出国して新たに申請しなければなりません。

 

タイの生活

観光でタイに旅行で来た時とは違い生活するのには、少しでも早く環境に慣れ快適に暮らしたいですね。しかし日本とは異なることがたくさんあり戸惑うことが多いと思います。ここではタイで暮らしていくうえで知っておくと便利な情報をご紹介します。

 

タイの治安

タイは東南アジアの中でも治安の良い国と紹介されています。観光でタイに来た時は日本とそれほど変わらないと思うかも知れません。それは、外国人が観光したり遊んだりするエリアとタイ人が同じことをするエリアが異なるので、一緒になることはあまりないからです。しかし移住するとなるとタイ社会の中で暮らすことになりますので、観光で来た時と同じようにはいきません。日本人やタイ人富裕層が暮らすエリアでの窃盗や繁華街のスリなども起こっていますので、海外の中で比較的治安が良いくらいに考えた方が良いと思います。また、タイは東南アジアで最も拳銃の保有率が高い国ということも忘れてはいけません。

外国で暮らす場合にはその国を知り溶け込むことが必要ですが、日本人とは異なる習慣や価値観を持っていますので、特にその国の政治や宗教の話で日本と比較したりするのは避けましょう。

 

交通機関

1.鉄道

バンコクではBTS(スカイトレイン)とMRT(地下鉄)やエアポートリンクなどの鉄道が走り今後も延長や新路線の建設が進められています。これらの鉄道を利用すればほとんどのエリアには行くことができますが。欠点は自動券売機の稼働がゆっくりで乗り降りの多い駅では乗車券を購入するのに時間がかかりますので、日本のようにICカードを購入すればチャージすることができて、利用の都度に乗車券を購入する必要が無くスムーズに改札を通過できます。また、60歳以上の方向けにシニアカードがあります。購入は各駅の改札窓口で可能ですが、パスポートやタイの運転免許証と電話番号が必要です。

 

2.バス

移住したての時はバスを利用するのはなかなか難しいかも知れませんが、タクシーばかり利用すると費用が高くなります。バンコクや周辺のバスはエアコン付きとエアコンなしのバスがありエアコンなしのバスは5タイバーツ(約18円)と格安で乗車できます。行先はバスの正面に数字が記入されていますのでその番号で行先が確認できます。バンコク周辺の場合ViaBusというアプリがあり、このアプリをスマートフォンにダウウンロードしますと現在位置とバスの運行状況が確認でき、現在地と目的地のバス停を入力すると乗車するバスの番号と現在地が表示される便利なアプリです。

 

国内旅行

タイ国内を旅行する時にホテルではパスポートの提示を求められるのはご存じと思いますが、飛行機を利用する時も搭乗時にタイ人はIDカード、外国人はパスポートの提示がもとめられます。タイの運転免許証でも搭乗できますがパスポートは携帯した方が無難です。また、隣国の国境付近に行く際も途中に検問がありますのでパスポートの提示を求められる場合があります。

 

チップの習慣

日本はチップのない国ですのでどうしたらよいのか迷う人もいるのではないでしょうか。タイの習慣でもチップはありませんが、一部の仕事に就いている人にはチップを払う習慣があります。

  • マッサージ

1~2時間で料金は200~600タイバーツ(約700~2,100円)位ですが、マッサージ師に直接50~100タイバーツ(約175~350円)チップを渡します。

2.ゴルフキャディ

ゴルフのプレ-が終了した時に300タイバーツ(約1,050円)チップを渡します。これはマッサージ師やゴルフのキャディは給料が出来高払いで固定給が無いのが殆どで、チップは収入の大きなウエイトを占めます。

  • その他

レストランやバーで食事や飲酒をした時もチップを支払う習慣がありますが料金の10%程度で、サービス料込みも場合は支払う必要はありません。チップは個人に渡した時はその人のチップとなり精算時にテーブルに置いたり、チップボックスに入れた場合は、従業員で分け合います。

また、ホテルのポーターやベッドメイクには20~50タイバーツ(約70~170円)ていど払います。

いずれにしてもあまり多くのチップを渡しすぎるとその金額が通常のチップの金額に慣れてしまいますので注意が必要です。

 

医療保険

タイに移住した時に心配なのは医療費です。日本の場合は社会保険によって個人負担は軽減されますが、タイではリタイアメントビザで居住する人たちには適用されません。また治療や入院費用も高額で同じ治療をしても病院ごとに料金も違います。タイ人が利用するローカルの病院や大学病院は比較的料金が安いですが英語かタイ語が必須です。また日本語通訳の付く病院もありますが料金が高額で、クレジットカードや相応の現金がない場合は診療を拒否される場合がありますので、医療保険の加入が必要です。タイには外資系やタイの保険会社がたくさんありますが、年齢が増すごとに保険料も高くなり、年齢制限がありますのでどの医療保険に加入するか検討が必要です。

 

タイ語の学習

タイで生活するのにタイ語がどの程度必要なのかはその人の生活様式によりますので一概にどの程度必要とはいえません。10年以上タイで暮らしても全くタイ語の会話ができない人が居れば、1年程度でほぼ完璧なタイ語の会話や読み書きができる人もいます。ご自身がタイ語はどの程度必要と考えるかで異なりますし、タイ語ができなくて10年以上も暮らしていけるのが事実ですが、タイ語ができた方が生活の幅も広がりますし、暮らしていても楽しいのではないでしょうか。

ではタイ語を習得するにはどのようにすれば良いのでしょうか。

タイに長く住めば多少は覚えられるかも知れませんが、文法が理解で出来ませんときちんとしたタイ語を理解することはできません。また、独学でタイ語を学ぶ場合には読み書きはできても正しい発音で話すことは難しいのでタイ語学校に通うのがタイ語を覚える近道です。タイ語を学べる学校は主に2つです。

  • タイの大学

タイの大学では外国人向けにタイ語講座を開講している大学があります。

①チュラロンコン大学

タイの東大といわれる大学でバンコクの中心部サイアムの南側に広大なキャンパスを持っていてタイ語講座を開講しています。授業はスパルタ式で宿題も多く落第もあります。授業料も高額で通学している間はタイ語漬けになり遊びに行く時間は全くありません。しかし、終了した時にはかなり高いレベルのタイ語力が身に着きます。覚悟を持ってタイ語力を身に着けたい方には最適です。

  • シーナカリンウイロート大学

バンコクの中心から東側のアソークにある大学で、教育学部が有名です。

この大学はチュラロンコン大学とは異なり楽しくタイ語を学べます。また、日本語学科がありますので時々学生たちが授業の応援に来ます。タイ語講座を修了すると聴講生扱いで大学の授業を聞くことも可能です。

他にもタマサート大学が不定期にタイ語講座を開講していますが、キャンパスがやや不便な場所にあり受講者が集まりにくいので開講しない場合がありますので、この大学でタイ語講座を受講する場合は直接問い合わせする必要があります。

 

2.タイ語学校

バンコクや日本人が多く居住するエリアには民間のタイ語学校があります。それぞれ授業方法には特色がありますが、主に6~7名で授業を受ける場合とプライベートレッスンになります。プライベートレッスンは先生と1対1で効率は良いですが、学校で知り合いを作ることはできませんので孤独感はあります。クラスで受ける場合は多少効率が良くないですが、他の国から来た人たちの知り合いができるチャンスがあります。大学やタイ語学校は基本的に英語で授業を行いますが、日本語で授業を行う学校もあります。その場合生徒は日本人だけですが、外国語を学ぶには日本語を使わない方が日本語に頼らないので早く覚える傾向があります。どこの学校に行くとしても極力日本人が少ない方がタイ語の習得が早いのではないでしょうか。

 

光熱費や携帯電話WiFiなどの料金の支払い

分譲のコンドミニアムを借りた場合の光熱費の支払いはコンドミニアムの管理事務所に支払うかご自身が直接支払います。その時の支払い方法はコンビニやスーパーマーケットで全て支払いができ、携帯電話やWiFiは通信会社のお店でも支払いができます。光熱費は一人のオーナーのアパートメントに住む場合は家賃と一緒に支払う場合が殆どです。

 

郵便物や荷物の送付

日本の年金関連や知り合いの方に郵便物や荷物を送る場合は主に郵便局から発送しますが、EMSを利用すると料金が高額なので普通郵便がありますがロンタビアン「日本の書留のようなもの」を使えば発送後の追跡ができます。日本の場合送付先には1週間くらいで到着します。

ロンタビアンを利用する場合はパスポートが必要です。また、タイ国内に送付する時にも利用できます。記入方法は封筒や送付する箱の表面の左上にFrom、ご自身の氏名、住所、郵便番号、右下にTo送付先名称、住所、郵便番号となり英語もしくは日本に送る場合の送付先は日本語が可能で、タイ国内に送付する場合は英語で可能です。

また、宅配便も整備され料金も安く日数もかかりませんのでご利用されると便利です。大手宅配業者としてはKerryがあります。

 

住居の取得

タイに移住して永住を決めた方には住居を購入したいという方もいるかも知れません。その場合どのようにすれば購入できるのでしょうか。タイでは外国人が土地を所有することはできませんが、タイ人の所有が51%であればコンドミニアムの購入は可能です。その場合これから建築するコンドミニアムやすでに建築された物件の購入ができますが、ルールに従って購入しなければなりません。では、どのように探して購入するのでしょうか。

1.コンドミニアムの探し方

タイのインターネットやご自身で物件を見ながら探す方法と日系の不動産会社から紹介してもらう方法があります。インターネットやご自身で探す場合にはタイ語が理解できませんと手続きが滞る場合がありますので、契約や登記は日系の不動産会社に委託する方が間違いありません。

2.コンドミニアム購入方法

日本では建築前のコンドミニアムを購入すれば予定通りに完成して入居できますが、タイは予定通りに完成することはあまりありませんので、すでに完成したコンドミニアムの購入をおすすめします。

3.コンドミニアム購入の流れ
  • 購入金額の10%程度を頭金として支払う。同時に売買契約書を作成して頭金の領

収書を売り主から受領

  • 日本のご自身の銀行口座からタイの銀行口座へ購入金額以上の金額を送金。銀行

にコンドミニアム購入と伝えます。送金証明を受領(必要ありませんが念のために発行してもらいます)

※タイに現金を持ち込んで購入はできません。

  • タイの銀行に着金後送金証明を発行。登記する際に必要ですのでなくさないよう

に保管してください。

  • 管轄の土地局で登記
  • 権利書及び住居登録(タビアンバーン)受領

※タビアンバーンは外国人持ち主の氏名等は記入されませんので空欄のままです。

⑦残金の支払い

このような方法で購入から登記をしますが、タイは日本と法律も違い登記申請書類も全てタイ語です。よほどタイ語やタイの法律に精通してない場合は日系の不動産会社に仲介してもらいましょう。

 

これまで、タイに移住するための日本での準備やタイで暮らしていくための手続きや快適な生活をするための方法等をご説明してきましたが、これらは準備や手続きはしっかりできれば全てクリアできることで大切なのは、タイでどのような生活をしていくかです。海外で生活することは日本で生活するより多くの制約や不便さがあります。それらを負担に思うとタイでの暮らしが嫌になり日本に帰国ということにもなりかねません。タイは気候も安定し人懐っこい人たちがたくさんいます。その中でご自身が溶け込んでいければ楽しい移住生活が待っているのではないでしょうか。

こちらの記事の執筆に当たりまして、タイバンコクの不動産会社スックリビングさんにご協力を頂き、記事の執筆のお手伝いを頂きました。

https://www.sukliving.com/